2013/10/16

新プロジェクト:《時間旅行博物館》舞鶴で始動!

北澤潤八雲事務所の新たなプロジェクトが動き出しています。場所は京都府舞鶴。一般社団法人torindoのみなさんと一緒にすすめています。地域の遺跡を、過去、現在、未来と地域に流れる時間を旅する博物館に変える《時間旅行博物館》。今月末に2日間の実験公開を行います。

 






舞鶴東港近くの丘の上で長い間閉ざされてきた「赤れんが配水池」。
明治時代に旧日本軍が建設し、当時の生活を支える大量の飲料水が流れていたこの場所は、5.6メートルもの壁面が立ち並ぶ壮大な近代遺産としてその時を現代に留めています。「時間旅行博物館」は、50年の時を経て赤れんが配水池を再び開放し世界のどこにもない新しい博物館に変えるアートプロジェクトです。

民具や書物などの過去の記録とともに、この街に住む私たち一人ひとりが考える未来を描いたイラストや絵日記を「赤れんが配水池」の巨大壁面に展示します。さらに、単なる展示物であるはずのこれらの作品をもとに、現在の舞鶴市のまちなかで「時空を越えた街の姿」を創作する企画を展開していきます。例えば若者たちが考えた「30年後の商店」がアーケードの中に開店したり、おばあちゃんたちが食べていた「50年前のおふくろの味」がレストランで蘇ったり、さらには子どもたちが思い描く「100年後の家」が空き地の中に出現したりするかもしれません。

舞鶴の生活史が集まる終着点でありながら、舞鶴の未来を想像し創りあげていく出発点となるこの「時間旅行博物館」は、歴史が重なりあうこの街ならではの全く新しい博物館として、訪れる人を不思議な時間の旅に誘ってくれるでしょう。

今回は赤れんがフェスタin舞鶴2013にあわせて、構想段階である「時間旅行博物館」を2日間限定で実験公開します。



開館時間
2013年10月26日(土)午前10時~午後4時
    10月27日(日)午前10時~午後4時
    
会場
赤れんが配水池(旧北吸浄水場第1配水池)
京都府舞鶴市字北吸509番地

入場無料

主催:一般社団法人torindo、舞鶴市、舞鶴市教育委員会
監修:北澤潤八雲事務所
助成:公益財団法人 福武財団



 

©JUN KITAZAWA OFFICE YAKUMO


2013/10/13

[Essay] 生まれ、遺す場所をつくる。

久しぶりの新プロジェクト、《時間旅行博物館》。

どのように転がっていくかはまだ分からないが、まず10/26,27日に舞鶴赤れんがパークのフェスタに合わせて実験公開することになっている。


この街のあらゆる時の日常を蓄積しながら、時にその日常へ旅する機会を生み出す博物館。

Projects by Project.
生み出すのではなく、生み出される場所をつくる。
生み出された活動も、「博物館」という名の下に蓄積し、それがまた時間を紡ぐ。道しるべになっていく。生み出し、遺す、母体としての《時間旅行博物館》。

さてどうなるか。


(北澤)





2013/10/12

『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』

9月15日に学芸出版社から発売された馬場正尊さん、OpenAさんによる書籍『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』のなかで《サンセルフホテル》が事例として掲載されました。また本の最後には東京都文化発信プロジェクト室の森司さんのインタビューの中で、北澤潤八雲事務所が取り組んできたプロジェクトを「わたしとあなたとわたしたち」という新たな読み解き方を提示しながら丁寧に紹介していただいています。

実践集であり、アイデアブックであり、教科書でもある、
さまざまな「使い方」ができる本『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』。
ぜひご覧下さい。



RePUBLIC


http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1332-0.htm