2011/02/18

放課後の学校クラブ活動レポート【英語の授業をはじめます】















だんだんと部員の顔ぶれが決まってきています。
これからしばらくは自分たちで考えた授業を放課後に実験的にやってみる活動。
前回話し合いがなかなかスムーズにいった「えいご班」が今日の先生です。

まずは彼らが選んだ教室の場所、体育館に机と椅子を移動。
30分の準備時間のあと授業が行われます。そのあいだ他の「せいかつ班」と「どくしょ班」は図書室で自分たちの授業をどうするか話し合いのつづき。

授業開始時間は午後3時40分。放課後の学校クラブ特製のスピーカーから小さな音でチャイムがなります。

「これから英語の授業をはじめます」2年生の女の子が先陣をきります。
私は生徒となって椅子に座っていました。はじめになにやら札が配られ手にとると「スネーク」とかいてある。他の生徒にもくばられます。あるひとは「エルフ」と書かれた札。なんだこれと思っていたら、「それがこの授業でのみんなの名前です。それで呼び合ってください。」とのこと。

英語は普段ゲーム方式で授業をすすめるらしく、彼らも自分たちなりにゲームを考えたようです。模造紙にゲームのルールをかいて説明。

体育館にある色んなものに、そのものの名前を英語で書いたカードがはってある。
先生(えいご班のみんな)が渡す別のカードではそのものの絵が書いてある。
その絵をみて、体育館に散らばるカードを見つけ、発見したら先生のところに持っていき、発音。うまく言えたらポイント。
なかなか効率的につくられたゲームです。















スタートの声とともに生徒が体育館を走り回ります。なかなか発見するのが難しくて、ドアの隙間にあったりします。先生の絵がまったくわからないというパターンもありました。

続々と先生のところに行き、報告する生徒たち。ポイントを稼いでいきます。ステージにあがって探していた少年はpianoを発音しました。

授業終了の5分前に結果発表。先生と生徒の比率が、生徒がすこし多いくらいという授業。
もういちど、いつも鳴らない時間に小さなチャイムがなって、そうすると先生も生徒もランドセルを背負って走って帰っていきます。私も集団下校にまざって彼らの家の近くまでいつもいっています。さて来週はどうなるのでしょう。


いつもやっている英語の授業を体育館に置き換えること。なぜかあだ名を設けること。
そんないくつかの試みと、実際これで英語を学べるのかという反省点を持ち帰る第1回放課後の学校クラブ式授業となりました。


学校の一要素である「授業」を部員たちの手で読み替えて自分達の授業を実験してみています。学校には授業以外にも、朝会、先生、PTA、保健室、屋上、登下校、地域。などなど分類しきれない数々の要素があつまっている。そのひとつひとつを見つけ出して、取り出して、僕らの手で思索しながらつくりだしてみる。そんなプロセスによって、この学校から内発されるもうひとつの学校があるのかもしれません。






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